スワップポイント 臨床心理士への道 忍者ブログ
現在、スクールカウンセラーと病院のカウンセラーを掛け持ちしています。臨床心理士の資格を持っています。このサイトは臨床心理士を目指す人たちのため、臨床心理士の資格の取り方について私の経験も交えて書かせていただいています。
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Posted : 2024/04/27 11:27
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Posted : 2013/12/02 10:14

臨床心理士を目指す方にとって、一番人気の高い仕事の一つが「病院」での臨床業務だと思います。一つはカウンセラーのイメージに一番近い仕事ができるという印象があるからだろうと思います。


私の大学院の頃も「病院実習」は大変な人気でした。また同期の話を聴いていると「病院で働きたい」という人が結構いたのを覚えています。


ちなみに病院は大体3パターンに分かれます。

1つは入院ができる精神病院の心理士。

2つは外来のクリニックの精神科・心療内科の心理士。

3つは小児科など精神科以外の病院の心理士。


それぞれで求められることは当然違いますが、3つに共通しているのは心理検査です。

医師は患者を手早く診断し、処方や治療方針を決めないといけません。そのため、心理士にロールシャッハテストやバウムテスト、TEGなどの心理検査をオーダーし、それに心理士が出した結果を補助的に見て、診断や治療方針を決定します。ちなみに小児科では発達障害の診断のために知能検査や発達検査を行うように言われることが多いです。


カウンセリングですが、これは病院で大分事情が異なります。

入院の病院では、治療の一環として医師からカウンセリングをオーダーされることが多々あります。

この場合は無料のところも多いようです。また、心理士の見立てを伝えてチームで患者をフォローする立場に置かれることも多いです。

外来のクリニックでは無料でカウンセリングを行うところもありますが、大抵は自費で行われます。大手の病院であれば、言われませんが、小さい街中のクリニックだと「カウンセリングで稼げること」と求められることもあります。

小児科の発達障害関係の病院の場合は、子どもの療育を任されることが多いようです。

精神科にこれらる方はいろんなことで困っている人が多いので、ある意味いろんなケースを見ることが可能です。自身のカウンセリングや心理療法のスキルを磨くのであればお勧めだと思います。



心療内科・精神科、診てもらうならどっちがいい?

臨床心理士になるには、どの大学へ行けばいいか、あまり知られていないようです。
大抵の人は「やはり心理系の大学に行かないといけないだろう」と考えている人もいます。

しかし、大学は正直どこでもOKです。

極端な話、芸術大学を卒業しようが、数学部や考古学部、経済学部などの大学であっても臨床心理士を取得することは可能です。

臨床心理士になるには―大学と大学院の選び方

私はもし臨床心理士を取得したいと考えている高校生や、大学選びに悩んでいる人がいたら、心理系の大学はあまり勧めないだろうと思います。

一つは臨床心理士は就職が不安定だということです。
そのため、就職の際に臨床心理士以外の資格もあると就職の幅もグッと広がります。

また、臨床心理士は非常に多くの知識が求められます。
そのため、できれば心理以外の学部で見聞を広げておくことも大変必要だと思います。

私がお勧めしたいのは、教育学部や社会福祉学部です。教員免許やケースワーカーの資格が取得できるところはお勧めです。スクールカウンセラーが教員免許を持っていると、私立であれば〇〇の教師+常勤のカウンセラーとしてのポジションを得る場合もあります。

またケースワーカー資格は病院や福祉領域で働く場合にかなり有効です。
また、栄養カウンセリングがしたい場合は、栄養学部に入っておくといいかもしれません。


理想は、自分がなりたいカウンセラー像をイメージして、それに見合った資格や勉強ができる大学を選んだ方が良いですが、実際はそこまで考えている人はなかなかいないのではないかと思います。
とりあえず、臨床心理士で・・・という漠然としたイメージを持っている人が大半だろうと思います。

もし、そのような場合は、素直に心理系の大学へ入りましょう。
上記の資格はもしあれば就職口を見つける際に有効だというだけです。入った後は、努力次第で良い仕事に出会える率はグッと高くなります。もちろん、上記の資格がなくても仕事を見つけることは可能なので、あまりイメージできない場合は心理系の大学に素直に入りましょう。

ここで覚えておいてほしいのは大学選びはどこでも構わないということです。

 



臨床心理士の大学選びの基準について
Posted : 2013/11/29 10:45

実際の臨床心理士の仕事と聞くと、どんな姿をイメージするでしょうか?

多くの人は、大学院も出ているし、収入も安定していて、病院や学校などで良いポストを与えられていると思っているかもしれません。


しかし、臨床心理士の実態は高学歴・低収入というのが実態です。

ちなみにスクールカウンセラーは日当3万円が出ますが、週に1回、年間35回以内という勤務条件で働いています(兵庫県の場合)。つまり1つの学校につき105万しかもらえないという計算です。しかも非正規雇用のため、保険や年金は自腹で払わないと行けません。


病院や施設では大体20万~25万くらいが相当です。

市役所もそうですね。最初は20万前後というのが実態です。


それで、残業や持ち帰り仕事がやけに多いというのが臨床心理士という仕事の状況でもあります。

例えば、心理検査やカウンセリングの記録というのは、面談が詰まってくるとどうしても終わった後にするしかなくなります。また、これらは慣れないうちは非常にハードな作業です。


まあ、ここまで多忙な売れっ子心理士でも給料は30万~35万までもらえればいい方です。

その理由として、多くが非常勤の勤務のため、いくら掛け持ちしてもこれ以上は上がりにくいのです。


また、病院など正規雇用や常勤職が得られても、よほどいいポストか企業や大学など恵まれているところにつかない限り、30万以上もらえることは難しいだろうと思います。あとは臨床心理士の仕事はコネが大半だということです。なので、コネが強い大学院に行かないと、就職するのはガクッと難しくなります。


さらに言えば、臨床心理士は経験とスキルがものをいう世界です。腕の悪い臨床心理士は淘汰されていきます。そのため、臨床心理士なりたての頃は、仕事がほとんどな状態で、コンビニのバイトをしながら少ない経験にしがみつきつつ、腕を磨くしかありません。


ただ、クライエントが良くなっていくのを見ると「なってよかった」とやりがいのある仕事でもあります。だから、私は臨床心理士はならない方がいいとは思いません。むしろ、そうした喜びを皆さんにも味わってほしいし、それでも臨床心理士になりたいと思う方を私は心から応援しています。



臨床心理士の仕事、就職先について
Posted : 2013/11/28 15:17


私が臨床心理士になりたいと思った理由ですが、不登校でスクールカウンセラーに出会ったからだとか、悩んでいるときに臨床心理士と出会って感動したとか、そんなにドラマチックな理由というのはありません。

ただ単に保健体育の授業で、葛藤やストレス、カウンセリングの話が合って、それが面白いと思ったのがきっかけです。

まあ、カウンセラーの仕事に何か惹かれるものがあったのかもしれませんが、私の場合はそれほど決定的といえるような理由はなく、ただ面白そうで勉強していたら、臨床心理士まで資格を取っていたという話です。

意外でしょうか?

私は臨床心理士やカウンセラーを目指すのにそれほど劇的で壮大な理由は必要ないと思います。
まあ、心理に携わるという特殊な仕事だし、大学院を修了するというハードルの高さもあるため、何か事情があるのかとイメージされやすい仕事だろうと思います。

「つらい思いをしたから、同じように苦しんでいる人々を救いたい」

そうした経験や思いがあって、そこからカウンセラーを目指す人もおられますが、臨床心理士の場合はおそらくは少数だろうと思います。多くは私みたいに「何となく面白そう」というところから入った人たちが多いんじゃないかと思います。

まあ、私の周りではそういうタイプの人が多い印象でした。事情や大きな理由があって臨床心理士を目指している人はあまりいませんでした。

なので、臨床心理士を目指したい方は、大きな理由がなくても臆せず目指していただきたいと思います。

「なりたい!!」

それだけで理由は十分です。

Posted : 2013/11/26 22:19

前回の続きです。


臨床心理士の仕事内容として

1.臨床心理査定

2.臨床心理面接

3.臨床心理地域支援

4.上記に関する研究


を紹介しました。

そのうち1と2を前回お伝えしたのですが、簡単に言えば「クライエントのことを臨床心理の視点からどうすればいいかをしっかりと見定め」「周りの人と連携・協力し」「必要であればその人のカウンセリングを行うこと」が臨床心理の業務内容だといえます。


そして、さらに必要なものとして、3の「臨床心理地域支援」というものがあります。

カウンセリングというとどうしても一対一の視点になりがちです。しかし、そうではなくてさらにその人を取り巻く地域全体を視野にいれた援助の仕方も臨床心理の視点から考えていかないといけません。

例えば、うつ病の人が復職するためのリワーク・プログラムというのがそうですね。復職となると、どうしてもうつ病の人を取り巻く他の同僚の心理的ケアも必要な場合もあります。こうした場合は、職場の環境調整を管理職と行う必要が出てきます。


あとは不登校やいじめの講演会を保護者や先生に行ったり、子供に授業として行うことも含まれます。「なぜ、いじめが起こるのか」「防ぐために何できるのか」「どこに注意すればいいのか」を知るだけで、予防率は格段によくなります。


ただ、こうしたことは「臨床心理査定」や「臨床心理面接」ができることが前提です。その人のことがわからないのに、またカウンセリングもできないのに、このような心理的な地域支援を行うことはまずできません。だからこそ、臨床心理士は高度な専門的なスキルが必要なのです。


また、これらの業務に対して常に研究・研鑽を積んでいくことも求められます。噛み砕いていえば、「もっとより良いやり方を研究していくこと」ですね。それを学会などで共有していくことも求められています。


以上が臨床心理士の業務内容ですが、いかがでしょうか?

ちょっと堅苦しかったでしょうか?まあ、一般のカウンセラーよりも幅広い心理的な支援を求められる資格であるという認識でおいてもらえると良いのではないかと思います。 


臨床心理士を目指す人たちのガイドラインのような本です。
臨床心理士の仕事内容がわかると思います。専門家向けなのでちょっと難しいのが玉にキズ。

臨床心理士はやりがいのある仕事です


 
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