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それは「上手く行かない時にすぐに周りのせいにする人」です。
例えば、クライエントが無断キャンセルしたとします。
(こういうケースはカウンセリングでは良くあります)
そこで、「あんな無断でキャンセルするなんて、そりゃよくならないな」とキャンセルをクライエントのせいにする臨床心理士は向き不向き以前に資質の問題だろうと思います。
もしかすると、カウンセラー側の関わり方がまずかったせいかもしれません。
クライエントにとって「次回もカウンセリングに行けばよくなるのではないか」という思いを作れなかったから、キャンセルしたのです。
簡単に言えば「この人にカウンセリングを受けても何も変わらないだろう」とクライエントが判断したから無断キャンセルしたのです。
ここでキャンセルをクライエントのせいにしていればどこかで痛い目を見ます。
「もしかすると前回の私の関わりがダメだったのでは・・・」と思い、振り返って、反省できる人は臨床心理士に向いているといえます。
最初は臨床心理士のスキルが不足していても、反省し、改善し続ければ、いずれは立派な臨床心理士になれると思います。
まあ、そこまで至る前に「向いていない」と自己嫌悪になってこの道を去っていく人が大半ですが・・・。
しかし、クライエントのせいにする人は、成長はできません。
やがて、クライエントを大きく害するようなカウンセリングをしてしまう危険もあります。
ぜひ、臨床心理士を目指す人は「真摯にクライエントと向き合える」よう自己の内省を習慣にしてください。それが謙虚さでもあります。
また、すぐにクライエントのせいにしてしまう人はカウンセリングを受けることをお勧めします。適切な自己内省、反省の仕方を身に着けることが大切です。
臨床心理士に向いている人、向いていない人というのはかなり大切な問題です。
臨床心理士に不向きな人はそれだけで、クライエントの害になります。例えば、実際にあるスクールカウンセラーの一言で大いに傷ついて、それから不登校になってしまい人生を狂わせてしまうケースもあります。
臨床心理士とはかなり責任重大な仕事でもあるのです。
さて、臨床心理士に不向きな人は次のようなタイプだと思います。
①繊細過ぎるタイプ
②過去のトラウマからなかなか抜け出せないタイプ
③頭の固すぎるタイプ
繊細過ぎる人は残念ながらカウンセラーには向いていません。なぜかというと、クライエントの話にあまりにも入り込んでしまうため、逆に傷つき過ぎてしまい危険だからです。例えば虐待の話などはかなり深刻で痛々しい話を聴くこともあります。普通の人であれば聴くだけで心が病んでしまうような話もあります。「繊細で傷つきやすいから臨床心理士には向いている」というのは大きな誤解であると思います。
もちろん鈍感すぎる人もカウンセリングには向いているとは思いませんが・・・。
また、「過去のトラウマからなかなか抜け出せないタイプ」や「頭の固すぎるタイプ」というのもあまり臨床心理士に向いているとは言えません。これらがなぜ向いていないのかはまた次回にお話したいと思います。
もし、自分が向いているか向いていないのかがわからない場合は、一度カウンセリングを受けてみるのも手でしょう。カウンセリングが抵抗ある場合は、心理療法のワークショップ(ゲシュタルト療法など)を受けてみると良いかと思います。
前回の続きです。
臨床心理士の仕事内容として
1.臨床心理査定
2.臨床心理面接
3.臨床心理地域支援
4.上記に関する研究
を紹介しました。
そのうち1と2を前回お伝えしたのですが、簡単に言えば「クライエントのことを臨床心理の視点からどうすればいいかをしっかりと見定め」「周りの人と連携・協力し」「必要であればその人のカウンセリングを行うこと」が臨床心理の業務内容だといえます。
そして、さらに必要なものとして、3の「臨床心理地域支援」というものがあります。
カウンセリングというとどうしても一対一の視点になりがちです。しかし、そうではなくてさらにその人を取り巻く地域全体を視野にいれた援助の仕方も臨床心理の視点から考えていかないといけません。
例えば、うつ病の人が復職するためのリワーク・プログラムというのがそうですね。復職となると、どうしてもうつ病の人を取り巻く他の同僚の心理的ケアも必要な場合もあります。こうした場合は、職場の環境調整を管理職と行う必要が出てきます。
あとは不登校やいじめの講演会を保護者や先生に行ったり、子供に授業として行うことも含まれます。「なぜ、いじめが起こるのか」「防ぐために何できるのか」「どこに注意すればいいのか」を知るだけで、予防率は格段によくなります。
ただ、こうしたことは「臨床心理査定」や「臨床心理面接」ができることが前提です。その人のことがわからないのに、またカウンセリングもできないのに、このような心理的な地域支援を行うことはまずできません。だからこそ、臨床心理士は高度な専門的なスキルが必要なのです。
また、これらの業務に対して常に研究・研鑽を積んでいくことも求められます。噛み砕いていえば、「もっとより良いやり方を研究していくこと」ですね。それを学会などで共有していくことも求められています。
以上が臨床心理士の業務内容ですが、いかがでしょうか?
ちょっと堅苦しかったでしょうか?まあ、一般のカウンセラーよりも幅広い心理的な支援を求められる資格であるという認識でおいてもらえると良いのではないかと思います。
臨床心理士を目指す人たちのガイドラインのような本です。
臨床心理士の仕事内容がわかると思います。専門家向けなのでちょっと難しいのが玉にキズ。
臨床心理士はやりがいのある仕事です
「臨床心理士」と聞いて、どんな仕事を連想するでしょうか?
病院のカウンセラーや、スクールカウンセラーのようにカウンセリングする人っていうイメージがあるけれども、具体的にどんな仕事をするのかはあまり世間的に認知されていません。
まあ、一番イメージしやすいのは「心のケア」をする人という感じでしょうか。
こちらのサイトによると臨床心理士の業務内容は次の4つです。
1.臨床心理査定
2.臨床心理面接
3.臨床心理的地域支援
4.上記に関する研究活動
ちょっと固い言葉で、意味がわかりにくいかもしれません。
まあ、簡単に言えば
「臨床心理査定」とは心理テストや心理学的な知識を基にして、クライエントや困っている人と分析して、どうすればいいのかを方向性を考えていくことです(これを専門的には「見立て」と言います)。
例えば、この人は病院に行った方が良いのか、福祉に振った方が良いのか、カウンセリングで十分なのか。また、環境を立て直したほうが上手く行きやすいか、それとも本人の成長を促した方が良いのか、無理やり介入しないとダメか。などなど。
非常に高度な専門家としての知識と知恵が求められます。
あと、「臨床心理面接」とは、簡単に言えばカウンセリングです。臨床心理士はクライエントをしっかりと見定める能力も必要ですが、カウンセリングする能力も必須です。しかも、ただやみくもに話を聴くのではなく、臨床心理学やカウンセリング学の理論や科学的研究の知見に添ったカウンセリング技術が必要です。
要約すると、
心理的な知見に基づいて、その人の状況や心理状態を的確に判断して方向性を見出すこと。
また、客観的に根拠のある手法を用いたカウンセリングを行うこと。
この2つが臨床心理士の仕事の一部分だといえます。
ちょっと、書き過ぎましたので、残りの二つは次に回したいと思います。
↑私は上記の本の著者ではありませんが、非常にこの業界についてわかりやすく書かれています。
私はカウンセラーになりたいという方で、どうしたらいいかと聞かれたら間違いなく「臨床心理士を取得すること」をお勧めします。
一つは認知度が高いのと、社会的信用が高いから。
もう一つは、他のカウンセラー資格の中で抜群に就職しやすいからです。
カウンセラー資格のほとんどは就職に有利とは言えません。
〇〇スクールのメンタルカウンセラーを取得しても、病院や学校で働くことはまず無理でしょう。
学校の教育補助の仕事か、医療事務であればまあできるとは思いますが、カウンセリングや心理検査をすることはできません。
あとは開業ぐらいですが、カウンセリング経験もないのに開業はしない方が良いです。理由はかなり危険だからです。
資格を取ってすぐにカウンセリングルームを開業しない方がいい理由とは?
カウンセラーのスキルアップはとにかくカウンセリングの経験を積むことです。
そのためには、まずはそういった経験が積める現場に就職し働けることです。経験があるかないかでは雲泥の差があります。その中での苦労や苦悩を経験していくことでカウンセラーとしてのスキルは磨かれていきます。
臨床心理士はカウンセラーの中で一番就職しやすい資格です。
上記の社会的信用も強く、大抵の企業や病院でも「臨床心理士」を募集の条件に当てているところも多いのです。
カウンセラーになりたいという方はまずは臨床心理士を目指すことをお勧めします。