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面接試験では主に
なぜこの大学院を志望したか、
何を学びたいか
どんな研究をしたいか
卒業後、どのような方向に進みたいか
などが聞かれます。
大抵の方は「たった15分の面接で何がわかるのか」と思いますが、それは面接の意図を理解していないだけです。
面接の意図は
「入学したいしたい人が学びたいもの、したいことと、学校側が提供できるかどうかが一致しているかどうか」を知ることです。当然ですが、大学院だろうが院生に提供できるものは自ずと限界があります。それを見極めるのが面接です。
そのため、学びたいものがより具体的でしっかりしている方がいいでしょう。
例えば、
「はい、私は将来は病院関係で働きたいと思っており、その上で〇〇大学は病院でのカウンセリング、心理検査を幅広く専門にしている先生がいると知り、その先生のもとで病院のカウンセリングのスキルや技法を学びたいと思い、志望しました。」
というのと、
「えっと、とりあえずカウンセリングの勉強がしたいから、有名な先生が多いので選びました」
というのでは、どちらが学びたいものや将来のプランがしっかりしているでしょうか?
ちなみに、私の場合は「ゲシュタルト療法を学びたい」ということを志望動機の一番目に挙げました。
こうしたことを大学院の面接で言えるようになるために、しっかりと大学院についての情報収集や研究室訪問をしていくことが必要だろうと思います。
まあ、大学院の面接で一番大切なことは、あなたが将来どのような臨床心理士として活躍したいか、その明確なプランを持っていることだろうと思います。
あとは、面接官の質問にははっきりと答えることです。
面接官「発達障害を専門に学びたいということですがどうしてですか?」
あなた「スクールカウンセラーになりたいからです」
スクールカウンセラーになりたいのであれば、発達障害ではなく、スクールカウンセラーを専門に学んだ方がいハズです。
こうした矛盾が起こらないように・・・
将来どのように働きたいのか
そのためにどのような勉強をしたいのか
をしっかりとクリアにし、そのために大学院を選んだというところをしっかりとまず整理しておくことが面接合格のために必要だろうと思います。
臨床心理士系の大学院に入ると、〇〇特論、〇〇演習といった授業を受けることができます。
まあ、臨床心理士の大学院の授業ということで、他のカウンセリングスクールや本では学べないような高度な授業を受けることはできます。
・・・が、大学の教授というのは、基本的に研究者で大学での経験は豊富ですが、臨床の現場の経験があまりない人が多いです。最悪な場合、社会常識が全くない大学教授というのもおり、そうした先生から教わらないといけない羽目になります。
(かといって、その先生から嫌われると単位がもらわれず、修了できない、つまり臨床心理士になれなくなるため、泣く泣く「勉強になりました」とその先生の授業や指導を受け続けるしかないのですが・・・)
まあ、こうした状況なので、基本的に大学院だけでの授業では臨床心理士としてのスキルはほとんど身につかないと言ってもいいかもしれません。
そのため、臨床心理士系の学会や研修会、ワークショップに極力参加することをお勧めします。
見つけ方は、グーグルで興味あるテーマ(不登校、いじめ、うつ、〇〇療法、〇〇テストなど)と「学会」「研修」と打ち込んで検索すればある程度見つかると思います。
まあ、大学院では大抵は先生方から、学会や研修会の案内やお知らせをもらうことも多いので、それを見て言ってもイイだろうと思います。また、大学院の先輩や他大学の院生が自主的に開いているワークショップもあり、そこに参加するのもイイだろうと思います。
ちなみに、どの研究会や学会がお勧めかというと、「これがいい」というのは正直言えません。
まず、あなたが興味を持ったものを選んで参加すること、そして参加してみたときの感覚で「これは自分の感覚に合う」と思ったものを取捨選択していくことが大切でないかと思います。
心理療法は星の数ほどあります。
合う・合わないは人それぞれです。ぜひあなたに合ったものを選んでいただけたらと思います。
うつ病の治療は日記をつけるのも有効です。
今までは紙の上で「こういうケースが来たらこう対処するといい」と教わることがほとんどです。
また、カウンセリングやアセスメント、心理療法の理論などの勉強を中心に今まで進めてきました。
しかし、大学院での実習では、そうした理論的なことは横に置かないといけません。
そして、実習で一番求められるのは、患者やクライエントを良くすることよりも、実習先のスタッフとの人間関係をいかに良くするか、そういったコミュニケーション能力が求められます。
ある程度の社会性がないと、実習で相当痛い目を見るでしょう。
ただ、大学院生の大半が社会人経験はないので、社会性というのはそれほど備わっていない場合がほとんどです。そのため、多くの人が実習先で泣きを見ていました。
私の場合は「もう来なくてもいいよ」と指導教官に言われたこともあります。
また、知り合いは実習で円形脱毛症になっていたこともありました。
実習で求められるのは、臨床心理士のスキル、カウンセリングのスキルではありません。
いかに実習先のスタッフの邪魔をしないか、指導教官に気に入られることができるかです。
実習先で役立とうなどとは最初から考えないでください。
実習生が役立てることなどたかが知れています。
大学院生が頑張ってクライエントが見事に社会復帰するなんてことはまずありえません。
まずは現場という空気をしっかりと味わうこと。
「臨床心理士」はこういうところで働いているんだというその仕事ぶりをしっかりと味わうこと。感じることです。その感じたことが臨床心理士としてのスキルアップにつながります。
これを目標にしてください。それが実習先の一番の心構えになると思います。
実習先では、今まで本や講義の中だけでしか知ることの出来なかった、臨床心理士の仕事の実態や様子を身を持って学ぶことができます。
しかし、それ以上に本や講義でイメージしていた臨床心理士の仕事と、実際の現場との違いに大きく戸惑ってしまう学生もいるだろうと思います。
私自身も実習先で不適応を起こして、上手く立ち回れず、危うく実習停止になりかけたこともありました。
ちなみに、皆さんは実習先というとどんなところをイメージするでしょうか?
大抵は病院をイメージするかもしれません。
ちなみに臨床心理士の実習先は、病院の他に、教育センター、保健所、児童相談所、保健福祉センター、療育施設、養護施設、情緒障害児短期治療施設、知的障害者授産施設、就労支援センターなどがあります。
ちなみに、病院の場合は大抵が入院ができる精神病院です。
診療所やクリニックの実習先はほとんどありません。
また、開業しているカウンセリングルームの実習というのもありません。
開業カウンセラーは基本は常にカウンセリングばかりで忙しく、また一人で回しているため、実習生を受け入れる余裕なんてないです。
あと、スクールカウンセラーの実習というのもないです。
スクールカウンセラーは週に1回で学校に出勤します。その1日をフルに活用して子供の様子を把握し、教員が支援しやすいように廻らなければいけません。正直言って多忙な現場です。
その中で、実習生の面倒を見る余裕はないですし、学校側が臨床心理士の実習生を受け入れる義務というのは本来ありません。
そのため、多数臨床心理士がいて、組織的に運営されているような場所でしか実習生の受け入れはできないということです。
大学院を検討している方は、ぜひ臨床心理士の働き口について、しっかりと情報を仕入れておきましょう。言い方を変えれば、上記の実習先は確実に臨床心理士が働ける場所でもあるということです。
↑心理カウンセラーの仕事についてわかりやすく書かれています。
これで大学院の合格が左右されるほど重要なものです。
しかし、これの書き方って結構悩みますよね。
当然ですが、臨床心理士を目指す人はそんなに研究に熱は入っていません。
目標は研究者ではなくて、カウンセラーという専門技術者なんですから。
なので、「研究計画書」って言われても、どう書けばいいのかわからない人、テーマが見つからない人は結構多いのではないかと思います。
「研究」と考えるとどう書けばいいか行き詰りますが、「研究」というイメージがどうしてもわかない人は「勉強」「学び」「決意表明」に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか?
つまり、
大学院で何を学びたいか、
どんな勉強をしたいか、
大学院で学んだことを将来どのように活かしたいか、
何を学ぶためにこの大学院を選んだのか、
といったことを掘り下げてテーマを考えるのです。
例えば、不登校をメインに学びたい、勉強したいとあっても、不登校の専門家が一人もいない大学院に行っても意味はありません。
発達障害を中心に勉強して、そうした福祉施設で働きたいという見通しがある場合、発達障害や療育に詳しい先生がいる大学院を選ぶべきです。
「ただ、臨床心理士になりたい」
それだけでは、大学院に行っても多くは学べないでしょう。
医療関係で働きたい、カウンセリングをメインに勉強したい、スクールカウンセラーとしてのスキルを学びたい、〇〇療法を学びたい、などなど、自分なりの目標をしっかりと持つことが大切です。
そうした自分の学びたい方向性をテーマにして、研究計画書を書かれると良いのではないかと思います。
もちろん、事前にゼミの先生や、研究室訪問先の先生に見てもらってアドバイスをもらうと非常にいいだろうと思います。