スワップポイント 臨床心理士への道 忍者ブログ
現在、スクールカウンセラーと病院のカウンセラーを掛け持ちしています。臨床心理士の資格を持っています。このサイトは臨床心理士を目指す人たちのため、臨床心理士の資格の取り方について私の経験も交えて書かせていただいています。
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Posted : 2024/04/23 19:11
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Posted : 2014/05/17 18:20
臨床心理実習は病院や施設で行う場合もあれば、大学院の中の心理相談室で行うこともあります。

院生はそこでカウンセリングのケースを担当する機会が得られます。
この最初のカウンセリングのケースのことを「イニシャルケース」と呼ぶこともあります。

私もそうでしたが、イニシャルケースでは本当にどう関わっていいのか、見立てを立てればいいのかわからず右往左往しながらの状態でした。
 
かなり緊張しました。

「教科書通りにしなきゃ!!」と思いながら関わっていたので、形通りに「受容・共感・傾聴」を意識していたのを覚えています。
今思えば、教科書通りに行えば行うほど不自然なカウンセリングになるだけなんですけどね。

でも当時はそれしかわからず、一杯一杯の中していました。

ちなみに私が最初に担当したのは、3歳の男の子のプレイセラピーと、統合失調症の患者さんのカウンセリングです。
今でも鮮明に覚えています。

さて、イニシャルケースの関わり方ですが、教科書通りにすればするほど、自分らしい関わり方ができなくなります。
なので、最初のカウンセリングは、本や教科書の内容を一切忘れて関わることをお勧めします。

実習生だからできる関わり方というのがあります。
下手に現場に出ると責任がかかるため、逆に自分らしくはできないことが多くなります。

院生の場合は、真正面からクライエントに関わるエネルギーと、それをしっかりと振り返る時間がたくさんあります。

そのため、「カウンセラーはこう関わるものだ」と変に固くならずに、「このクライエントには良くなってほしいから、肩の力を抜いてしっかりと聴くことに集中しよう」と気楽に構えてください。

そうですね・・・「カウンセリングをしよう」というのではなくて、クライエントの思っていることをしっかりと分かち合おうという感じで関わると良いだろうと思います。

初めてのカウンセリングで、クライエントを見立てることなどまずはできません。
クライエントの思いをしっかり聴き、添うことぐらいしかできないです。
むしろ、その姿勢が一番大切だったりします。
 
悪いところやいいところは後でスーパーヴァイザーが指摘してくれます。
なので臆せず自分が良いと思ったことはどんどん試してみましょう。
もちろん、クライエントを害さない範囲でです。

あとはクライエントを批判・非難しないように心掛ければ十分だと思います。

イニシャルケースの関わり方のポイントは、力を抜いて、自分らしく関わることがポイントです。

カウンセリングを目指す人にとって絶対読むべき一冊。
イニシャルケースのポイントについても多くのヒントが書かれています。
Posted : 2014/04/28 14:49
以前、臨床心理士に不向きな人ということで書かせていただきましたが、もう一つ「こういう人はならない方が良い」というタイプをお教えしたいと思います。

それは「上手く行かない時にすぐに周りのせいにする人」です。

例えば、クライエントが無断キャンセルしたとします。
(こういうケースはカウンセリングでは良くあります)

そこで、「あんな無断でキャンセルするなんて、そりゃよくならないな」とキャンセルをクライエントのせいにする臨床心理士は向き不向き以前に資質の問題だろうと思います。

もしかすると、カウンセラー側の関わり方がまずかったせいかもしれません
クライエントにとって「次回もカウンセリングに行けばよくなるのではないか」という思いを作れなかったから、キャンセルしたのです。

簡単に言えば「この人にカウンセリングを受けても何も変わらないだろう」とクライエントが判断したから無断キャンセルしたのです

ここでキャンセルをクライエントのせいにしていればどこかで痛い目を見ます。

「もしかすると前回の私の関わりがダメだったのでは・・・」と思い、振り返って、反省できる人は臨床心理士に向いているといえます。

最初は臨床心理士のスキルが不足していても、反省し、改善し続ければ、いずれは立派な臨床心理士になれると思います。
まあ、そこまで至る前に「向いていない」と自己嫌悪になってこの道を去っていく人が大半ですが・・・。

しかし、クライエントのせいにする人は、成長はできません。
やがて、クライエントを大きく害するようなカウンセリングをしてしまう危険もあります。

ぜひ、臨床心理士を目指す人は「真摯にクライエントと向き合える」よう自己の内省を習慣にしてください。それが謙虚さでもあります。

また、すぐにクライエントのせいにしてしまう人はカウンセリングを受けることをお勧めします。適切な自己内省、反省の仕方を身に着けることが大切です。


Posted : 2014/02/06 15:07
臨床心理士の指定大学院では英語は大変重要ですが、肝心の専門試験が御座なりになってしまっては元も子もありません。

しかし、かといって専門試験の勉強の仕方は英語以上に厄介です。

勉強の範囲だけでしたら英語の方が楽かもしれません。
英語は読める様になればOKです
また、論文が読めるまでの英語力があれば、大抵はクリアできます。
あとは意訳してわかりやすくまとめる力さえあれば、十分合格できるでしょう。

参考までに
↓ ↓ ↓
臨床心理士指定大学院の英語問題を読み解くコツ


しかし、専門試験は広すぎるため、どこから手を付けていいかわからなくなってしまうのではないでしょうか?

こうした受験勉強で一番良くないことは、いろんな本を読もうとして、あちこちに手を出してしまうことです。

コツはなるべく要点を絞って、勉強に臨むことです。

下記の本がおススメでしょう。

心理臨床大事典
(画像なし)
3万近くする本ですが、おそららく大学院の試験内容の全てを網羅していると言っても過言ではないかと思います。これ一冊で臨床心理士試験にも通用します。

 
↑実際の勉強の要点やコツについても書かれています。
要点をつかむのであればお勧めです。

また、面接対策、小論文対策ですが、下記の本がお勧めです。

↑臨床心理士としての心構えについて書かれてあります。
また活動領域や実際に起こり得ること、それからカウンセリングの注意点なども書いており、現場に出てからも役に立つ本です。

まずは上記の本の内容をしっかりと頭に叩き込むことです。
特に心理臨床大事典は一回読むだけで数か月はかかるような本です。頭の中に叩き込めば十分試験に通用すると思います。余裕があれば、他の本や文献に手を出してもイイだろうと思います。

あと、過去問を調べて知らないことがあれば、それらを調べて、知識を蓄積していってください。

あちこちに手を出すのではなく、一つに絞ってそれをマスターする形で試験勉強に臨むことが大切です。これが専門試験をクリアするためのコツだと思います。


臨床心理士の資格取得の仕方と現実教えます。

Posted : 2014/01/23 19:25
大学院の最終目標は修士論文の提出です。
修士論文が出せないと、大学院を出ることはできません。

臨床心理士の指定大学院に入った人は、どうしても現場感覚の方を優先してしまいがちなため、修士論文はかなり苦手と感じる方が多いようです。

私はそれでいいと思います。

ただ、問題はどのようなテーマで修士論文を書けばいいかですね。
押さえておかないといけないことは、修士論文の段階で「事例研究」を出すことはまず不可能だということです。

大学院に入ったからには、クライエントに寄り添えるような事例研究を書きたいという人が多いですが、そもそも事例研究というものは、何年かカウンセリングの経験を積んで、その上でスーパーヴィジョンを受けてそれなりのやり方が確立できた状態になって、初めてできるものです。

そのため、大学院の段階で事例研究を作成することはできませんし、何より院生の段階でしてしまうとクライエントを研究材料として見てしまう癖がついてしまいます
それはできれば避けたいものです。

大抵、大学院の修士論文として多いのは、
①統計を駆使した調査研究 
②文献を読んで自分なりの考えをまとめた文献研究
のどちらかになるだろうと思います。

その際、テーマは興味があるもので構いません。
例えば、孤独感に関する研究とか、自尊心など抽象的なものでもいいですし、親子関係と自信の関係とか、心理検査のデータと性格の関係などでもいいでしょう。私が知っているものでは、ロールシャッハやバウムテストと性格検査の関係を調べた人もいました。

可能であれば、発達障害の親グループの満足感に関する研究や、学校の子供を対象にしたものでも構いません。
(ただ、そうしたグループや組織を対象とする場合、コネが必要な場合が多いので、コネがなければ諦めた方が無難でしょう)

修論で良いものを生み出すことは、自分が興味あるテーマをとことん掘り下げることです。
いろいろ考えているうちに「これはどうなんだろうか」という発想が湧いてきます。もし、それについての研究がなければ、それをテーマにすればいいのです。

焦らずに、自由に発想してみることが修論作成のコツです。
作業自体は卒論とそれほど変わらないので、楽しんで掘り下げていってください。

臨床心理士になるためには、何よりも指定大学院に合格し、そこを修了することが最低条件です。というのは、臨床心理士試験の受験資格が指定大学院を修了していることだからです。

となると、指定大学院さえ修了すれば(大学院によっては実務経験が必要なところもありますが)、臨床心理士の受験資格は十分満たせるということです。
また、その臨床心理士資格認定試験に合格すれば、臨床心理士の資格を得ることはできます。

では、その大学院の受験資格ですが、
その一番は大学を卒業していることです
大学は経済だろうが、文学部だろうが、心理学と関係ない学部でも大丈夫です。

ただし最近は、心理学の単位や卒業論文があることが条件としているところもあるようです。特に専門職大学院ではそのような傾向が見られます。詳しくはそこの大学院の募集要項をご覧になることをお勧めします。

そのため、大学は基本的には心理系の学部・学科を受験した方が無難でしょう。
また選ぶポイントは、臨床心理士指定大学院がある大学の心理学部であれば安心だろうと思います。

なお、臨床心理士の就職状況は学歴ではありません。
完璧にコネです。つまり、先輩や先生の紹介がメインです。

ちなみに、先生のコネは第一種指定大学院や専門職大学院で、歴史のある大学・大学院を選び、先輩方と仲良くなっておくと、将来の就職の困りにくくなりやすいだろうと思います。
(あくまでも、推測の域なので「そういう見方もあるんだ」という意味でとらえてください。実際、大学や大学院を選ぶ一番のポイントは「学びたいことが学べるか」だろうと思います)

まあ、いろいろ書きましたが、大学院の最低限の受験資格は「大学を卒業しているかどうか」です。心理系の大学であれば無難でしょうが、基本は経済学部や文学部、宗教学科などでも大丈夫だろうと思います。
「とりあえず臨床心理士になりたい」と考えてらっしゃる高校生の方、高卒の社会人の方はまずは心理系の学部を考えた方が良いだろうと思います。
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