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前回の続きです。
臨床心理士の仕事内容として
1.臨床心理査定
2.臨床心理面接
3.臨床心理地域支援
4.上記に関する研究
を紹介しました。
そのうち1と2を前回お伝えしたのですが、簡単に言えば「クライエントのことを臨床心理の視点からどうすればいいかをしっかりと見定め」「周りの人と連携・協力し」「必要であればその人のカウンセリングを行うこと」が臨床心理の業務内容だといえます。
そして、さらに必要なものとして、3の「臨床心理地域支援」というものがあります。
カウンセリングというとどうしても一対一の視点になりがちです。しかし、そうではなくてさらにその人を取り巻く地域全体を視野にいれた援助の仕方も臨床心理の視点から考えていかないといけません。
例えば、うつ病の人が復職するためのリワーク・プログラムというのがそうですね。復職となると、どうしてもうつ病の人を取り巻く他の同僚の心理的ケアも必要な場合もあります。こうした場合は、職場の環境調整を管理職と行う必要が出てきます。
あとは不登校やいじめの講演会を保護者や先生に行ったり、子供に授業として行うことも含まれます。「なぜ、いじめが起こるのか」「防ぐために何できるのか」「どこに注意すればいいのか」を知るだけで、予防率は格段によくなります。
ただ、こうしたことは「臨床心理査定」や「臨床心理面接」ができることが前提です。その人のことがわからないのに、またカウンセリングもできないのに、このような心理的な地域支援を行うことはまずできません。だからこそ、臨床心理士は高度な専門的なスキルが必要なのです。
また、これらの業務に対して常に研究・研鑽を積んでいくことも求められます。噛み砕いていえば、「もっとより良いやり方を研究していくこと」ですね。それを学会などで共有していくことも求められています。
以上が臨床心理士の業務内容ですが、いかがでしょうか?
ちょっと堅苦しかったでしょうか?まあ、一般のカウンセラーよりも幅広い心理的な支援を求められる資格であるという認識でおいてもらえると良いのではないかと思います。
臨床心理士を目指す人たちのガイドラインのような本です。
臨床心理士の仕事内容がわかると思います。専門家向けなのでちょっと難しいのが玉にキズ。
臨床心理士はやりがいのある仕事です